Tastes

シングルモルト。キャンベルタウン。 キャンベルタウンにある3つの蒸留所のうちのひとつ、スプリングバンク。フロアモルティングと呼ばれる製法。これは2日間水に浸した大麦を床に広げ、4時間毎に攪拌し、麦の発芽によって発生する熱を均等にするもの。この間窓は開け放たれているので、海風と言った周囲自然環境からの様々な影響を受ける。そのためか一般に塩辛いと評される。 初めは青リンゴのようなさっぱりした香りがくるがその後にバニラ香。味わいはその塩辛さゆえかしっかりとしたコクを感じる。 ストレートでしっかり楽しめる一品。

ブレンデッドウイスキー。ハイランドパーク及びマッカランの蒸留所から仕入れた原酒をブレンド。 スコッチの中でも廉価なもの。 名前を直訳すると有名な雷鳥。雷鳥はスコットランドの国鳥であり、また発売当初の1900年頃は、上流階級の間で雷鳥狩りが嗜まれていたことから、上流階級向けをイメージしたと言う話も。ブレンド後シェリー樽で1年熟成させている。 香りはアルコールのツンとしたパンチが強いものの、その中にナッティさがある。シェリー樽で1年熟成させているものの、甘いバニラ香はやや弱いか。 グラスに注いですぐではフルーティさは感じられないが、少し時間を置くと味わいに洋梨とハニーが感じられる。ストレートでも良いが、やはり重さ・味わいのバランスが悪くないことから、ハイボールに適していると感じられる。

ブレンデッドウイスキー。王道のスペイサイド。 Chivas Regal社は1800年代から創業し、当時ビクトリア女王にも愛飲されイギリス王室御用達となっていた。王室指定のRoyal Warrantの認定も受けた実績有り。 香りは刺激的でユニークな感じは無く、マイルドでナッティ。時間を置くとこれもバニラ香が出てくる。 多少のスモーキーさとウッディ感があり、重厚なテイスト。バランスの取れた味わい。 そのまま飲んでももちろん良いが、ハイボールがめちゃくちゃおすすめ。と言うのも、甘味押しでないChivas Regalは冷やすと甘味が抑えられ、炭酸がフルーティさとナッティ・ウッディを際立たせる。ハイボール好きには是非試して頂きたい逸品。

シングルモルト。ジュラ島。 アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成したのち、シェリー樽で仕上げ。 最初はツンとしたアルコールの香りの中にほのかなスモーキーが香る。酸化してくるとバニラ香が存在感を出してくる。 テイストは、アルコールのパンチは強いものの、すぐに青リンゴのような柑橘系の香りが口の中でを支配する。その後ほのかにバニラ香があるが、全体としてピートのスモーキー感が一貫する。

シングルモルト。キャンベルタウン。 最初は青リンゴのような果実系の香りだが、程良く時間が経って酸化してくると急にバニラの香りが立ってくる。 ダブルカスクと言うことで2度樽熟成。バーボン樽ののちシェリー樽。 テイストはややスモーキーだがサッパリとした味わい。